小屋で寝泊りしながら金を掘る

千穂が掘った金山の跡を訪ねました。

(工藤寛さんや同行の人たち)
「これが千穂さんが小屋を作ってたとこですね」「山小屋」「ほったて小屋」

1976年当時
現在

千穂はここにあった小屋で寝泊りしながら金を掘っていました。

(戸高重喜さん・86歳)
「これは千穂さんがかぶってたヘルメット。これは千穂さんが使っていた湯呑み」
(記者)
「このあたりにころがっているものは全部千穂さんが使ってたものですか?」
(戸高重喜さん・86歳)
「そうです」

(千穂さんの親戚 興梠 晃さん・70歳)
「接してると優しいおばあちゃん、僕にとっては。信念は人一倍、二倍も三倍もありましたね」

そこには、千穂が掘った跡が、今もはっきりと残っていました。

(工藤寛さん)
「ここは千穂さんが夢を追って金を掘り続けた岩穴の跡ですね。夢の跡ですね」

20年余りに渡って金を探し続けた千穂。晩年は、1人で掘り続けました。

しかし、掘っても掘っても金が出ることはなく、1978年、82歳でこの世を去りました。