戦前から戦後にかけて高千穂町で夢を追いながら力強く生きた女性、興梠千穂さん(1897年~1978年)。晩年は高千穂の山で金を掘るなど、地元の人から「金掘りおばあさん」と呼ばれていた千穂さん。どんな女性だったのか、ゆかりの地や関係者を取材しました。

高千穂町の山の中 20年以上に渡って金を掘り続けた

(1976年当時の映像)
ハンマーを岩に叩きつける女性。興梠千穂(当時80歳)です。

(記者)
「この鉄の棒で掘ってらっしゃるんでしょ?重いでしょ?この鉄は」
(興梠千穂さん)
「重いですよ」
(記者)
「何貫くらいでしょうか?」
(興梠千穂さん)
「さあ、どのくらいですかな」

場所は高千穂町の山の中。
千穂は20年以上に渡って金を掘り続けました。

(記者)
「寂しくないですか?」
(興梠千穂さん)
「人間はね意志が強かったら、寂しいなんか考えた人間は仕事はできないですよ」

戦前から戦後にかけての激動の時代に夢を追い続けながら力強く生きた千穂。
その半生を追います。