宮崎県内の大淀川水系では、肉食性の外来魚「コウライオヤニラミ」の生息域拡大が懸念されていて、県が、16日、都城市で調査を行いました。

「コウライオヤニラミ」は、強い肉食性をもつ朝鮮半島原産の淡水魚で、2017年に全国で初めて都城市内の大淀川支流で確認されて以降、生息域の急拡大や生態系への影響が懸念されています。

こうした中、県は、コウライオヤニラミの生息域を把握するため、16日、都城市内を流れる大淀川支流の6か所で採捕調査を実施。

16日は、4か所でコウライオヤニラミが確認され、年見川では20匹以上が捕獲されたということです。

(宮崎県水産試験場内水面支場 田口智也支場長)
「もともと住んでいる魚に対しての影響がかなり大きいものがあると考えている。広げなければ、もともと住んでいるほかの地域の河川の生態系が守られていくのではないかと考えている」

京都大学などの研究グループの調査は、「コウライオヤニラミ」が数年間で大淀川水系全体に分布を広げ、生息する魚などに深刻な影響を与えている可能性を指摘。

県が、コウライオヤニラミの広域的な生息調査をするのは初めてで、調査結果を踏まえて、今後の対策を検討することにしています。