能登半島地震の発生から2か月以上が経ちましたが、被災地ではいまだ広い範囲で断水が続いています。
そのような中、災害時に生活用水を確保するための「井戸」に注目が高まっています。
いざという時に備え、井戸を設置した宮崎県内の施設や企業を取材しました。

プールや水まき、金魚の水槽の水などふだんから有効活用

元日に襲った能登半島地震。
石川県珠洲市では、地震発生後から市内のほぼ全域で断水が続き、10日、中心部の一部で上下水道が復旧しましたが、全域での断水解消はまだめどが立っていません。

災害時に課題となる生活用水の確保。都城市にあるこちらの認定こども園では、断水に備えてあるものが・・・

(かなだ認定こども園 高光孝博園長)
「これが井戸になります」

かなだ認定こども園が設置したのが、手押しポンプ式の「井戸」。
毎分およそ20リットルの水が汲み上げることができます。

園では、2016年の熊本地震で断水を経験したことから4年前に井戸を設置。
災害時でなくてもプールや水まき、それに金魚の水槽の水などふだんから有効活用しています。

(かなだ認定こども園 高光孝博園長)
「(災害時に)水まで止まってしまったら、生活用水、トイレが詰まったりするといけないので、その時に活用できればと思っている」