医師の不足や働き方改革といった課題への対応として効果が期待されるオンライン診療についてです。

オンライン診療の一例ですが、医療機関同士をオンラインでつないで、例えば、こちらの病院で医師が休日などで不在の時でも看護師に手伝ってもらいながら、もう一方の病院の医師の診療を受けることができるという仕組みです。

医師が不足する中山間地域でのオンライン診療の効果や課題を検証しようと、宮崎県美郷町で実証実験が始まりました。

県が初めて実施しているオンライン診療の実証実験。
28日は、美郷町の西郷病院と北郷診療所をオンラインでつないで診察が行われました。

西郷病院の医師は、パソコンの画面越しに北郷診療所にいる患者の体調などを確認。
パソコンにつながれたデジタル聴診器を、患者の胸や背中にあてることで医師が心音や呼吸音を聞くこともできます。

(医師)
「大丈夫そうでした、いつも変わりありません」

(患者)
「なかなか病院に行きづらいという人はあるから、こういうシステムが普及してくれば、その問題を解決できるかなと期待してます」

(西郷病院 北條健人医師)
「デジタル聴診器の精度がすごく良かったりとか、すごくプラスの要素も多かったと思うので、ぜひ、実現に向かっていけるといいのかなというふうに思ってます」

(宮崎県医療政策課 ビンガム啓祐さん)
「オンライン診療を導入したいという声があった時に、県としてもサポートできるような体制をとっていきたいなと」

オンライン診療の実証実験は、3月1日まで行われます。