石川県選出の“安倍派”国会議員に緊急アンケート
まずは簡単におさらいします。
自民党派閥の政治資金パーティーでは、各所属議員に対しチケットの販売ノルマが課されていて、その際、収入の一部が所属議員にキックバックされていたことが明らかとなっています。
政治資金規正法では1回の政治資金パーティーで、同じ人や団体から20万円を超える支払いを受けた場合、名前と金額を収支報告書に記載しなければなりません。しかし、自民党の最大派閥である「清和政策研究会」=安倍派でノルマを超えたキックバック分が収支報告書には記載されておらず、いわゆる“裏金”として使われたのではという疑惑が今回、大きな問題となっています。
石川県選出の国会議員は多くが“安倍派”に所属していますが、どう説明するのか。北陸放送は安倍派所属の県選出の国会議員にアンケート調査を含め取材したところ、自民党県連会長の宮本周司参院議員がインタビューに応じ、残る3人からもコメントが届きました。
宮本周司 参院議員
Q 自身にキックバックはあったのか?
「それも含めて組織も含めて今事実関係を確認しているところでありますので、適切に対応していきたいと思っている。そのようにご理解いただけたらと思います」
このほかの“安倍派”の議員からも、アンケート用紙に記入はなく下記のコメントが届きました。
佐々木紀 衆院議員
「今後政策集団において事実関係が慎重に精査され、適切に対応していくものと認識している。個人としてはその対応を待ちたいと考えています」
小森卓郎 衆院議員
「グループが刑事告発を受けており、事実関係を調査・確認の上、適切に対応していく。また、問題点が明らかになれば取り組みを行うと承知しています」
岡田直樹 参院議員
「事実関係を調査・確認し適切に対応しております」
安倍派がこの5年間で所属議員にキックバックした総額は5億円に上る可能性もあると報じられています。政治不信に輪をかける今回のカネの問題は、不都合なことになると繰り返される国会議員の判を押したような回答だけでは、国民・県民がもはや納得できないところまできています。