学校で…家庭で…アイディア満載の“苦手”との付き合い方
この春、中学校に進学した奏さん。感覚が過敏な奏さんは、既存の制服が肌に合わないため、制服のスカートは自らミシンを使って仕上げました。

休み時間に読みふけるのは、西洋ドレスの専門書です。
佐々木奏さん
「自分、けっこう本が好きで一回読んだら暗記して読み飽きちゃうんですよ。中身を。」
一見、どこにでもいる生徒に見えますが、授業の受け方は少し違います。

金沢市立兼六中学校 可長俊太 校長
「ノートも少しは書くんですけども、最終的に黒板を消さないで取っておいて、授業の最後にいま学校で使っているクロームブックで撮影をして、そのあと自分の学習に役立ててもらうという形をとっております。今はタブレットがあることで、そういうところは大きなサポートができるいというのは十年前からはだいぶ変わっていると思います」
授業ではノートを開かない奏さん。「字を書くことが苦手」という自分を救ってくれたのは、近年、各学校に導入されたタブレット端末でした。
奏さん
(Q.ノートとタブレットとどっちが楽)「こっちのほうが断然楽です」(Q.頭に入るのはどっち?)「こっちのほうが後で見返しても読みやすいので…」

周りの生徒も、特に気に留める様子もなく、奏さんと接しています。学校側はテストの受け方についても、柔軟に対応したいとしています。