奥能登の産科医不足
今回の医療事故では、奥能登の医師不足が改めて浮き彫りになりました。

能登北部医療圏が管轄する輪島市、珠洲市、穴水町、能登町の奥能登2市2町には、6年前まで3人の産科医がいましたが、2019年からは今回の主治医が1人だけの状況が続いていました。
品川院長は、主治医が有給休暇を取得したことについて、「休みをとること自体に問題があるわけではないが、異常な分娩であり病院を離れるべきではなかった」と述べました。そのうえで「他の産科医がいなくなって、この医師に負荷がかかっている。今年度に入ってからも夜間の帝王切開が3件あり、かなりストレスを感じている。産科医は複数いるべきだ」と話しました。

病院は事故後、月に1回から2回程度、当直の産科医を派遣してもらうことで大学病院と合意しましたが、坂口茂市長は今後も常勤医の確保に向けて県や大学への働きかけを続けることにしています。
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