石川県輪島市にある市立輪島病院は、産婦人科で去年6月、医師が診断を誤り、出産直後の赤ちゃんが死亡したと明らかにしました。

医療事故当日の動き

病院の説明によりますと、去年6月2日の午前6時前、里帰り出産で帰省していた東京都に住む妊娠35週の女性が体調不良を訴え、入院しました。

医療事故があった輪島市山岸町の市立輪島病院


妊婦は、胎盤が出産前にはがれる「胎盤早期剥離」でしたが、主治医は出産が始まったと考え、早産と診断しました。その後、妊婦の状態が安定したため、主治医は午前11時45分に年次有給休暇を取得し、一旦、病院を離れました。

ところが、妊婦は正午ごろから出血が続き、助産師から電話で連絡を受けた主治医は、陣痛を促進するため子宮収縮剤の「オキシトシン」を投与するよう指示しました。オキシトシンを投与したところ、胎児の心拍数が急激に下がったため、投与を中止し、助産師は主治医に病院に戻るよう要請しました。主治医は午後3時45分に病院に戻りましたが、自然分娩が可能と判断し、帝王切開など緊急の処置はとりませんでした。

医療事故当日の動き


主治医はその後も判断を誤ったまま、再びオキシトシンを投与しましたが、胎児の心拍数が下がったため、午後8時10分に胎児の頭を吸い出す「吸引分娩」で緊急出産しました。赤ちゃんは仮死状態で、小児科医2人がすぐに治療に当たりましたが、その後に搬送された別の病院で翌朝、死亡しました。