金沢市内の英語教室が行う民間の学童保育で、児童を逆さづりにしたり、定規で叩くなどの体罰が日常的に行われていたと保護者らが訴えている問題で、警察は教室の代表を務めていた20代の男性を暴行の疑いで20日に書類送検しました。
体罰が判明してから9か月。ここまで時間を要した理由を考えます。

学童保育で体罰

このニュースを配信したインターネットの各サイトでは、様々なコメントが寄せられました。例えば「言語道断。まっとうに事業をしている民間学童業界に対して悪評判を及ぼすだけ。」といった業界関係者の声や、「学童保育へ通う年齢の子たちが大人しく言う事を聞く子ばかりではないことは分かりそうなものでしょう」といった声などがありました。

そもそも、体罰について厚生労働省のガイドラインでは、「身体に何らかの苦痛を引き起こす、又は不快感を意図的にもたらす行為」としています。また、けががなかったとしても、叩いたり逆さ吊りにしたりする行為は、身体的虐待にあたるということです。その上で経緯を振り返ります。

体罰とは(厚生労働省のガイドラインより)

きっかけは去年6月、児童からの体罰の報告でした。