敦賀より西を考えるとすっきりしないところもありますが、今のルートがとん挫してしまうのでは…

2月24日の県議会で、馳浩知事はこのように述べています。

県議会での馳浩知事答弁
「令和5年度当初とされていた北陸新幹線の敦賀以西区間の着工が先送りされたことは大変遺憾。そのことのみをもって、ただちにルートの再考となるものではありません」

石川県議会・代表質問での答弁(2月24日)


「ルートの再考」という言葉がありました。

小浜・京都ルートをやめ、たとえば「米原ルート」に変更する案です。敦賀より先はまず米原に通してしまおうという工事です。大阪までの開業という点ではより早く実現できる案で、一部の県議などからも提案されている状態です。


そうなってしまうと一気に「ちゃぶ台返し」の事態にもなりますが、現在のところ馳知事は慎重な姿勢のようです。

馳浩知事(2月24日の会見で)
「米原とか湖西ルートという刺激的な言葉については、政府・与党合意がある中で国会議員のみなさんに何らかのお話をしていただくものと思っている。私も国会議員だったから、なぜ今のルートになったのかということについても承知しているので、現状のアセスに向けての取り組みをまずは見守りたい」


知事の言葉からは、現行のルートを維持したい思いをにじませつつ、ルート変更を強くは否定しない、慎重です。

もちろん、石川県知事1人で決められることではないので、慎重な姿勢でほかの県と連携をしていきたい思いがあるのでしょう。

敦賀より西の工事は始まっていない中、今後どんな経緯をたどるのか、知事をはじめ石川県がどう向き合っていくのかは、しっかりと見ていかなければいけません。