北陸新幹線、金沢から福井県・敦賀までの区間の開業まであと1年になりました。
新幹線の延伸をめぐっての期待や課題などについて改めて振り返ります。

最近の話題ですが、小松駅と加賀温泉駅の発車メロディが10日にJR西日本から発表されました。

小松駅はマーチ調で勢いを感じさせるメロディ、加賀温泉駅は日本の情緒あふれる風情を思い浮かべるような音色です。

2024年春開業予定 北陸新幹線・小松駅


松任谷由実さんが作曲しています。

松任谷さんは、石川県の観光ブランドプロデューサーを務めていて、県が小松市、加賀市と相談し依頼しました。

石川県の2駅のほか福井県の4つの駅のメロディも発表されていて、福井駅はヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんが作曲しています。

発車メロディが出てくるだけでももうすぐかと気分も上がってきますが、本来はまさに今ごろが開業間近といったタイミングのはずでした。

本当は2023年春の開業で工事が進むはずでしたが、2024年春に延期すると計画が変わりました。


石川と福井の県境にある加賀トンネルでの追加工事が必要になるなど、工事の遅れが原因です。敦賀までは、あと1年待てばつながる気持ちでいればいいでしょうが、やはり「大阪までつながってなんぼ」かとは感じるところ。

今いろいろと課題が出てきています。

まず出てきたのが、敦賀より西の工事着工が後ろ倒しになったことです。

敦賀より西の新大阪までは、小浜・京都ルートで線路を通すことを当時の政府・与党のプロジェクトチームが2017年3月に最終的に決定しています。


敦賀から新大阪の区間は、もともとは2023年度当初、つまり一番早ければ4月ぐらいに工事が始まる予定でしたが、沿線での騒音や振動、生態系への影響などを調査する環境アセスメントがまだ必要などの理由で、2022年12月に着工延期が決まっています。