問題の学童保育に行政処分はできない…なぜ?

金沢市によりますと、学童保育には市が委託する「児童クラブ」と、独自に運営する民間の学童保育の2種類があります。さらに、民間の学童保育には、今回のケースのように学習塾などに併設された二次的なサービスも含まれ、行政は委託した児童クラブ以外に指導監督の権限がないのが現状です。

山下課長は「もし、そこがクラブでないにしても、もしそういう事態が保護者の方から体罰だとか不適切な保育だとかというご相談があれば、そこはその施設に対して助言ですとか注意喚起、そういう事やっちゃ駄目ですよというお話はさせて頂くんですけども、具体的な是正命令だとか、こういったところまではなかなか出せない歯がゆさというのがあるのが現状になる。」と説明します。金沢市子育て支援課は、問題となっている英語教室が学童保育施設ではなく、「子供を預かるサービスを備えた英語教室」との見方を示し、北陸放送の取材後に「助言と注意喚起」を行ったことが分かりました。

金沢市役所

子どもたちが安心して過ごせるはずの学童保育の現場。
市によりますと、保護者に配られた「体罰を認め謝罪する文書」について、英語教室側は否定しなかったということです。