2022年のプロ野球、最も悔しい思いをした選手がいます。金沢市出身でソフトバンクホークスの泉圭輔投手です。去年の悔しさをバネにし2023年を最高のシーズンに、泉投手は中継ぎ投手の理想を追います。

ソフトバンク 泉圭輔投手
「やってしまったことの重大さ。頭が真っ白になったな」

2022年を振り返って脳裏によぎるのは、あの悲劇の瞬間でした。


福岡ソフトバンクホークス、泉圭輔投手25歳。
金沢市の学童野球チーム三馬クラブで小学3年生から野球を始め、金沢西高校、金沢星稜大学を経て2018年ドラフト6位で入団します。

188センチの長身から投げおろす速球などを武器にルーキーイヤーから活躍。
プロ4年目の2022年シーズンは、30試合に登板し防御率は3.72、中継ぎの一角を担いチームに貢献しました。

泉圭輔投手
「福岡は、金沢とちょっと似ているというか。街なかにいけば都会だし、ちょっと外れると田舎になるところが似ている。オフは買い物に行ったり最近はサウナ行ったりする」

公立高校出身で、いわゆる「野球エリート」とは少し違う道のりを歩んできた泉投手。大学進学後、プロの注目を集める存在になり、ドラフトでは上位指名がとりざたされていました。

2018年10月 ドラフト指名を待つ泉投手 思わず不安の言葉が


泉圭輔投手
「5巡目の指名が終わったあたりで「無理かな」と思って。今まで見たことないぐらいのカメラの台数も並んでいて、シーンとしていて。大丈夫かなと思ったが本当に指名されてよかった。(プロ入りしてなかったら)金沢市役所の職員になりたかった」

チャンスをものにし、順調にキャリアを積んでいる泉投手ですが、去年はプロ野球史に残る悲劇の場面に身をおくことになります。