ヘルメット着用率全国1位の愛媛県 きっかけは「高校生の死」

長男を事故で亡くした・渡邉明弘さん「このあたりですね、おそらく。ずっとおかしいなおかしいなとここまで歩いてきたらここに血の跡が。歩幅で測っていったら20メートルくらい(はねとばされていた)」

松山市内に住む渡邉明弘さんは、交通事故で長男の大地さんを亡くしました。2014年12月、当時高校1年だった大地さんが自転車で帰宅中に、横断歩道でトラックにはねられるという事故。大地さんはヘルメットを着用していませんでした。

長男を事故で亡くした・渡邉明弘さん「自動車に乗っている大人が気を付けて運転すればヘルメットなんていらないと思っていた」

この事故がきっかけの一つとなり、2015年に愛媛県では全国で初めて県立高校で通学時のヘルメット着用が義務化されることに。2025年時点では、私立高校を含むすべての高校の校則で義務化され、朝の通学風景を取材すると高校生のほとんどが着用しています。

通学する高校生「それが当たり前。大人も被った方がいい」
男性「公道を走るから(被っている)。子供たちも被っているから」