「廃止になったバス停も制作対象」被災者の心のよりどころに
対象となるバス停は、奥能登地区、志賀地区、七尾地区、中能登地区のバス停に限りましたが、「現存するバス停」または「かつて存在した廃止バス停」という気遣いが好評を博しました。

奥能登は、ここ十数年でいくつもの廃止バス停が増えており、そのなかには、廃校に伴う学校前のバス停の廃止なども含まれていたことから、そのバス停を使っていた利用者の方々には非常に意味があることだったのです。
こうして、県外在住の能登出身者や能登に親戚・身内がおられる方、お仕事で能登に度々来られる方、災害ボランティアの方など沢山の方から、好きな地名、思い入れのある場所等を製品化して能登を応援しようと注文が集まりました。
私、藤本も「町野」「曽々木口」「真浦センター」「南志見」「名舟」を注文しております。
特に真浦センターは、今はないバス停で、夏休みに祖父に連れられて御陣乗太鼓を観に行った思い出が、マグネットを見るたび蘇ります。

3月、SNSで八伸化成株式会社の担当者さんが発信していた商品と企画を、いけちかさんが私のX(旧Twitter)のポストから見つけます。
バス停グッズに一目惚れしたいけちかさんは、この商品を能登の人たちにプレゼントしたいと、担当者の方に申し入れ、「能登バス企画」が、八伸化成株式会社の担当者である寺谷さんといけちかさんの共同で開始することとなりました。