「しゅわしゅわしゅわ…」タンクから聞こえる醸しの音

しゅわしゅわと小さく聞こえる音は菌による発酵が順調に進んでいる証です。

二見秀正 杜氏「香り嗅いで見る?……OK?」
中島遼太郎 さん「OK!」

タンク内では発酵が進む

搾り前ですが、辺りにはすでに華やかな香りが漂っていました。お互いの技術が融合した新たな酒は完成まであと1か月余りです。

二見秀正 杜氏「一番違うのは、ウチは香りの強い酵母を使っていなくて、遼太郎のは香りが華やかなやつ、香りのよい、甘めのお酒になると思いますね」
中島遼太郎さん「スタートは今回の能登の震災かもしれないですけど、それによって逆に…出会ったことで別の方向で前を向くというか。だから、今までやってきたこと以外の方向からも色々見れるようになりました。」

ふたりの杜氏が一つの酒を仕上げる

被災してなお、受け継いだ酒蔵を守り続けようとする中島さん。すべてが新たな挑戦ですが、希望を持ち続けます。