こうした中、舞い込んできたのが金石で出張輪島朝市を開催するという知らせでした。

喜三誠志さん
「ただ楽しみです。ちょっと今までの生活暗い生活をしていましたのでそこで少しでも楽しいことができればと」
商品をまた販売できると地震後初めて筆を握った誠志さん。漆で絵柄を描いた器の表面に金粉や銀粉をまいて装飾する伝統技法の「蒔絵」。

喜三誠志さん
「何にも考えないで済むでしょう。これからねどうしようかとか、どうやってやっていこうかとかいろんなことやっぱり考えるじゃないですか。」

下絵の状態からものの15分でフグが完成。このような可愛らしいデザインから伝統的で繊細なデザインまで。どんな場面にも合う器を丁寧に仕上げます。
喜三誠志さん
「売れる売れないじゃなくてね、いろんなものをみていただいて、楽しんでいってもらえればなぁと思って」