「からふる」では今週、能登半島地震の被災地で現地取材した模様をお伝えしています。最終日の8日は最も被害が大きかった「奥能登地域」、輪島市の被害状況です。
私たちは今回、被災地で高知大学の原忠(はら・ただし)教授らの現地調査に同行していましたが、取材最終日のこの日は調査班と別れ、甚大な被害が出た輪島市へと向かいました。

(京面龍太郎アナウンサー)
「輪島市の中心部に近づくにつれて、道路状況がかなり悪くなっています。ここは本来、橋の高さが本来の道路の高さなんですが、橋の手前が1mほど沈み込んでしまっています。アスファルトや土を盛って応急処置をして、なんとかこの道が通れるようになって、支援物資が行き渡っています」

(京面龍太郎アナウンサー)
「そしてあちらは赤い消防車両が多く止まっています。よく見ると、左の奥の方、土砂崩れが起きていますね。土砂が崩れて住宅が何軒か押し流されているのが確認できます。消防車両や消防隊員が近くにいるところを見ると、あの中に行方不明者がまだいるのかもしれません」
まちの中では、事態は、より深刻でした。

(京面龍太郎アナウンサー)
「市街地に入ってきたんですが、被害は深刻ですね…。歴史と情緒あふれる輪島の街なんですが、大きな被害の爪痕が残されています」

元日、輪島市で観測した最大震度は「6強」でしたが、その後の気象庁の分析で、「震度7」を観測していたことが判明。

至る所で建物が倒壊し、“まちに無事な建物が無い”そんな状況でした。

根元から倒れた、7階建てのビル。

隣には居酒屋を兼ねた住宅がありましたが、倒れてきたビルに押しつぶされ、ここで2人が亡くなりました。
