8日は二十四節気の一つで草などに露が着き始めるころとされる「白露(はくろ)」です。残暑が続いていますが高知県三原村の公園では花々が秋の気配を感じさせてくれます。
三原村宮ノ川の高台にある星ヶ丘です。四季を通して花を楽しめるように、地元の住民たちが手入れして草花や花の咲く木を育てています。この時期に園内を黄色く染めているのは“秋の七草”の一つに数えられている「オミナエシ」です。茎の先端に無数の小さい花が咲き青空に映えています。

(訪れた人)
「季節は感じるね残暑、厳しいけど…。気分は最高。(狙いはブルービーですか?)そうです」
運が良ければ、園内で“幸せを運ぶ青いハチ”と呼ばれる「ブルービー」の姿が見られるといいます。正式名称は「ナミルリモンハナバチ」(波瑠璃紋花蜂)で、地域によっては絶滅危惧種になっている珍しいハチです。

(訪れた人)
「きれいやね。いろんな種類のハチがおる。ハチの天国やね」
また、“ノボタン”の仲間で、県のレッドデータブックで絶滅危惧種とされている「ヒメノボタン」が、先月中旬から直径2センチほどの可憐な花を咲かせ始めています。桃色の花が一般的で、白い花は「シロバナヒメノボタン」と呼ばれます。野生の野原などで見かけることは少なくなり、公園を手入れしている住民たちが種から育てた苗を園内に植え付けて数を増やしてきました。見ごろは来月上旬ごろまでです。

8日は二十四節気の一つ「白露」。草などに着いた朝露が光って白い粒のように見える様子を表していて、秋の気配が深まるころとされます。自然の装いは、秋へと移り変わり始めていますが日中の最高気温が30度を超える真夏日を観測するような残暑の厳しい状態がまだ、しばらく続きそうです。