人気の観光スポット「ひろめ市場」に、高知県民のソウルフード「チキン南蛮」を味わえる店がオープンしました。
高知市の「ひろめ市場」に、12月1日にオープンしたのは、「きさらぎのナンバン屋」です。高知市に本社がある弁当店「くいしんぼ如月(きさらぎ)」の名物「チキン南蛮」を、観光客にも気軽に楽しんでもらおうと、出店されました。
「くいしんぼ如月」は、1981年11月に設立された弁当店「くいしんぼ」を前身としていて、現在は高知県内に15店舗が展開されています。名物の「チキンナンバン」は“如月のナンバン”として、40年以上、大勢の高知県民に親しまれている“ソウルフード”です。
「くいしんぼ如月」は弁当店であるため、名物の“ナンバン”は弁当で提供されていましたが、今回、ひろめ市場にオープンした店のメニューは「チキン南蛮」単体に特化しています。
これまで通り、持ち帰れる弁当が提供されているほか、「チキンナンバン」に味噌汁・ご飯がついた定食や、カップに「チキンナンバン」が入った商品など、観光客が多く訪れお酒を楽しむ「ひろめ市場」ならではの“限定メニュー”も販売されています。
1日は、オープン直後から大勢の人が訪れ、どんぶりや定食など、これまでにない形式での「チキンナンバン」を楽しんでいました。観光客のみならず、地元の人にとっても嬉しいオープンだったようです。
◆訪れた高校生
「うれしいです!学校に帰って食べます!」
◆近所に住む人
「(家の近くに)無かったので、食べられる機会が増えるかなと。きょうは定食で食べます」
運営する「きさらぎ」によりますと、ひろめ市場への出店は、およそ5年前から構想があったということです。当初は、ひろめ市場やショッピングモールのフードコートなど、大勢の観光客や人が集まる場所への出店を考えていましたが、テナントに空きがなく、構想は止まったままでした。
そうした中、今年の春ごろにひろめ市場から出店の打診があり、準備を進めた結果、今回の出店に至ったということです。
新たな形態の店舗で提供される高知県民の“ソウルフード”が、高知県観光の新たな起爆剤となることが期待されます。
◆きさらぎ 安藤隆浩 社長
「高知県内はもとより、県外の人に食べてもらいたいです。うちの『ナンバン』を食べて『おいしい』と発信してもらえたらと思います」
「きさらぎ」は今後、今回のようなフードコートに出店する形で、高知県外への進出も視野に入れているということです。










