生活保護の申請で、収入があったにもかかわらず「ない」と嘘の申告をし、4年間にわたり、高知市から約378万円相当の金券をだまし取った疑いで、60代無職の男が逮捕されました。

逮捕されたのは高知市の無職の男(61)です。警察の調べによりますと、男は2020年4月から2024年11月までの間、高知市から約378万円相当の金券をだまし取った疑いが持たれています。男は、2016年3月ごろから生活保護を受けていましたが、事件当時はハウスクリーニングの仕事をしていて、4年半の間に計約1980万円の収入がありました。

収入があった場合には市に申請する必要がありましたが、男は「収入がない」と嘘の申告を繰り返し、44回にわたって金券をだまし取ったとみられています。2024年5月、男のケースワーカーが車を運転している男の姿を目撃。高知市は原則として生活保護の受給者に車の保有を認めておらず、不審に思ったケースワーカーが男の口座などを調べたところ、収入があったことがわかったということです。

調べに対し男は「間違いありません」と容疑を認めていて、警察が動機や金券の使い道などを調べています。