今年8月に、神戸市西区の野球クラブで、クラブハウスが全焼する火事をめぐって、警察は非現住建造物等放火の疑いで、41歳の神戸市内の男を逮捕しました。

警察によりますと、神戸市垂水区の林業・奈良谷和久容疑者(41)は今年8月29日午前3時35分頃、神戸市西区にある中学硬式野球の強豪「ヤング神戸須磨クラブ」のクラブハウスに火を放ち、全焼させた疑いがもたれています。

被害にあった「ヤング神戸須磨クラブ」は、日本シリーズにも出場しているソフトバンクの野村勇選手などを輩出した、強豪チームです。

チームの代表を務める男性は、10月の取材で、「大事にしていたスコアブックとか、有名な選手のやつが残っていた。それも燃やされていて、もう振り返っても戻ってこないので。すごくむなしかった。悲しかった」と、歴史あるチームの財産が失われたことを嘆いていました。

奈良谷容疑者ははすでに、クラブの敷地内に侵入して、野球用スパイクや蛇口など59点を盗んだ疑いで逮捕されています。