小学生の頃から岡林さんを取材してきた私たちは、どれだけ注目を浴びても天真爛漫で「走るのが楽しい!」と、夢中で陸上競技に取り組んできた彼女の姿が印象に残っています。そんな彼女から「やめたい」という言葉を聞いたのは、これまでの取材を通して初めてでした。
中学・高校と歳を重ねるにつれ、常に全国トップレベルで結果を残しながらも、いつしか、結果が出ないことをプレッシャーに感じていたようです。
ただ、そんな彼女の支えになったのは、小松監督や、岡林さんに引っ張られるように全国レベルの選手へと成長した2歳年上の姉・沙季さんの存在でした。

▼岡林結衣さん
「たくさんの方が応援してくれて、いつも大会で『頑張ってね』と言ってくれて。それが力になって嬉しかったので練習も頑張れたし、小松先生も、お姉ちゃんも『大丈夫だよ』って言ってくれて。それで安心してレースに挑むこともできましたし、練習も頑張ることができました」
かつて「日本一速い小学生」として世間を沸かせた岡林さんは、経験したことのない挫折や苦しさ、悔しさを味わいながらも成長を遂げ、新たな舞台で輝き始めています。そして強化指定選手「U20オリンピック育成競技者」となった今、オリンピック=世界の舞台を見据えた挑戦が、新たに始まったのです。













