高知海上保安部や高知県警などが初めて高知新港でテロ対策訓練を行いました。

合同テロ対策訓練は毎年、高知港・潮江岸壁と須崎港で交互に行われてきましたが、来年に大阪・関西万博を控えていることや、近年外国からのクルーズ船の寄港が増えていることなどから、2024年は初めて高知新港で実施されました。26日は高知海上保安部や警察などからおよそ20人が参加。訓練はクルーズ船に見立てた巡視船から3人のテロリストが逃亡したという想定です。

まず、岸壁で銃を所持したテロリスト役の2人を県警の機動隊が速やかに制圧。その後、海上にボートで逃走したテロリスト役1人に海上保安部の巡視船などから放水や警告射撃などを行ってこちらも制圧しました。

(高知海上保安部 警備救難課 田中秀人 課長)
「高知港におきましても年間50隻近くのクルーズ船が入港しますので、それに対するテロの脅威は上がってくると思われます。それを今回行った各機関との連携強化につなげて未然に防いでいきたいと思っています」

訓練を主催した県は今後も県警と海保の連携強化のため、訓練を行っていく方針です。