高知市の男性職員が、およそ120時間分の勤務時間を偽って申請していたことがわかり、市は男性職員をきょう付けで6か月の停職処分としました。
懲戒処分を受けたのは、今年9月末まで市の農林水産部参事として卸売市場長を務めていた51歳の男性職員です。
高知市によりますと、男性職員は出勤・退勤時間の打刻を、後日申請する事務システム「打刻忘却申請」を使って、去年以降の、本当は出勤していない時間帯を勤務していたと偽って申請し、計54回、118時間57分の勤務時間を偽造していたということです。
今年8月、男性職員の打刻申請を承認する農林水産部長が総務部に「男性職員の出退勤の実態に不審な点がある」と報告。
出勤簿や「打刻忘却申請」、庁内のポータルサイトへのログイン時刻などを照らし合わせる調査を行い、本人にも事情聴取をした結果、偽造が明らかになりました。
市は、市民の信頼を著しく損ない、信用を失墜させるものだとして男性職員を20日付けで6か月の停職処分としました。
市は勤務していなかった118時間57分を欠勤扱いとしています。
市の聞き取りに対し男性職員は、「去年異動してきて自分の思いどおりに仕事が進まず自暴自棄になってしまった。深く反省している」と話しているということです。
また、対象期間中の月給と期末勤勉手当にあたる43万6033円を今月12日に返金していて、20日付けで依願退職しています。










