
新たな場所を確保することができず、菊池さんの夢だった呑ん兵衛横丁の復活はかないませんでしたが、2019年、菊池さんは1人で今の場所に店を再建。

それから6年が経ち、菊池さんの腰痛が悪化したため閉店を決断しました。
そして、迎えた最後の日…

(開店以来の付き合いの魚屋さんは・・)
「寂しいよねえ。長い人だったからね。 呑ん兵衛横丁ずっーっとだったからね。もったいない」

お恵といえば定番のスルメ焼きも今夜で最後。
(お客さんビール飲んで)
「あーっ」

(常連客は)
「あると思うといつでも来れると思うじゃないですか。もう来れないっていうのは寂しいよね。しょうがないとしか言いようがないし、長い間ごくろうさまでした」

(菊池悠子さん)
「みんなに支えられてきたんだもね。みんなが来てくれなければ。みんないい人たちだから、私に悪口されても来てくれてとっても良かったです」

鉄と魚とラグビーのまち釜石の歴史と共に歩んだ62年。
(菊池悠子さん)
「私にとっては面白かった。すごくいい人生だったと思う60年間」
震災を乗り越えて多くの人に愛された名物居酒屋「お恵」。

菊池さんは守り続けてきたのれんを静かに下ろしました。
(お客さん)
「お恵さんお疲れ様でした」「どうもありがとうございました」