岩手県釜石市の名物といわれた飲食店街「呑ん兵衛横丁」に店を構え、東日本大震災の津波で店が全壊するも再建し、のれんを守り続けてきた居酒屋が惜しまれながら閉店しました。
多くの常連客に愛された名物居酒屋の「最後の日」を取材しました。

釜石市にある名物居酒屋の名前は「お恵」です。

(菊池さんと客のやりとり)
菊池さん「どうもね、わざわざ」
客「とんでもない」
菊池さん「北上のひとだがらさー。ごめんね、まるでねー」
客「おくどごねーべーなーと思ってさ」
菊池さん「わっはっはっは」
6月25日、この日をもって店は62年の歴史に幕を閉じます。

この店ののれんを守り続けた女将の菊池悠子さんです。
店をはじめた時は24歳だった菊池さんも86歳になりました。

(菊池悠子さん)
「まだやりたい気持ちはいっぱいあるけれども、とっても腰が痛くてやめようと思いました」