耕作放棄地を増やさないためには

ことしも既に主食用のコメは40万トン増産される見通しです。しかし、これはあくまでも今使われている田んぼの範囲内で、飼料米などを減らした結果。純粋にコメ全体を増やすことは簡単ではないといいます。

(小泉大臣)
現実、相当厳しいのは耕作者がいない農地が、これから10年間で相当出てくる。コメ農家さんは特に平均年齢70歳ですから。今、10年後に地域の農地の在り方ってどうなってるんですか、そういったアンケートをとっている。また地域計画を作るんですが、それを見ると地域によっては6割の農地がもう耕作者がいない。これ全国平均では3割なんですよ。今から新たな耕作地を増やすかどうかということよりも、今まで大切に守り続けてきた農地を、誰も耕作しなくなるということをいかに防ぐか、こういったことになってくる。

これは地域社会と相当、将来像に密接に関わっていて、誰も新たなプレイヤーを入れなかったら、もうそこは耕作放棄地です。新たなプレイヤーを新規参入も含めて企業や新たな法人、新規で農業に挑戦したい。最近、若い人たちの中で農業の関心増えてますから。こういった方々を、その地域の中でいなければ、地域の外からだって呼び込むことを考えなければいけないのではという議論をしなければいけない段階です。