今回の能登半島地震で大きな被害をもたらしたのが「液状化現象」です。地面が陥没したり、それにより住宅が傾いたりする被害が多く発生しました。被害が大きかった新潟市西区で専門家の現地調査に同行すると、被害拡大の背景には液状化とは別の要因も見えてきました。

大きく陥没した道路に、道路を流れる泥水。
各地で被害をもたらした「液状化現象」。特に被害が大きかった新潟市西区では、62か所で液状化現象とみられる被害が確認されています。
新潟大学 工学部 保坂吉則 助教
「いわゆる“液状化”ですね。液状化による“噴砂”という現象です」

地震の2日後、新潟市西区で調査していたのは、液状化を研究している新潟大学の保坂吉則 助教です。大通りや路地をくまなく歩き、陥没した道路や地面の亀裂などを記録。液状化の被害状況を確認しました。

そもそも液状化現象とはどのようなものなのでしょうか。