骨髄バンク ドナー登録が若い世代にも広がってほしい

“もう1冊”の本『俺、マジダメかもしれない…』とは、2005年に18歳の若さで旅立った新潟県加茂市の高校生・高野敏行さんの母・由美子さんが2008年に著した本です。急性リンパ性白血病に立ち向かう敏行さんの姿と共に、骨髄移植が希望の光だったことが記されています。

【古川俊治さん】
「2冊を読んでもらえれば、患者やその家族がどんなに切ない思いをしているか、『骨髄移植』がどれだけ大切な治療の一つなのか、が伝わると思う。幅広い層の人に読んでもらって骨髄バンクが広がっていったらいいなと」

実は、新潟県内の骨髄バンクのドナー登録者数は、10代から30代の登録比率が全国で4番目に低く、若い世代の協力が求められています。

クラウドファンディングに寄せられた応援で新たに出版する本は、医療系大学や専門学校の図書室に寄付するということです。

7歳の息子・光祐くんが亡くなってから今年でちょうど30年。まみこさん・鉄雄さん両親は、光祐くんにまた一つ新しい報告できる事を楽しみにしています。

【丹後まみこさん】
「ほらやったよって、言いますねきっと。本当に皆様に感謝して…。一緒に笑ったり、ご飯を食べたり、もうそういうことはできないんですけれど、自分の命がある限りはやれることはやりたい

【丹後鉄雄さん】
「みなさんそれぞれいい方に捉えてもらえたらありがたいと思います」