食用菊『りゅうのひげ』をご存じですか?


新潟の名産『かきのもと』とは色合いや旬などが異なる食用の菊の一種『りゅうのひげ』が今、収穫のピークを迎えています。

細い花びらが『竜の髭』のようであることから名付けられました。鮮やかな黄色と品のある香りが特徴です。

新潟市西蒲区で栽培され、旬の時期が11月下旬から12月初旬までの1週間ほどと非常に短く、200kgほどが地域の飲食店や直売所へ販売されています。


彩り鮮やかに、ちらし寿司やおひたしにして食べるのが一般的です。


【記者リポート】
「シャキシャキとした食感があって、その次にハーブのような上品な香りが鼻を通り抜けていきました」

実はこの珍しい食用菊を栽培する人は少なく、2013年には2株にまで減ってしまい『りゅうのひげ』消滅の危機を迎えていました。
そのような中、農家の長津正男(ながつまさお)さんは徐々に栽培を増やしてきたそうです。

【りゅうのひげ農家 長津正男さん】
「繊細でなかなか根付きが悪くて、だいぶその時は苦労しました」


その後2016年に『りゅうのひげ会』が結成され、さらに「ドミノピザ・ジャパン」の基金からの助成で機械を導入したことで乾燥加工がスムーズにできるようになっ たため、来年からは一年を通して商品を販売する計画です。



【りゅうのひげ農家 長津正男さん】
「この素晴らしい黄色は、あまり食材としては見当たらないので、やはり自分もこれに挑戦していきたいと考えています」


冬の始めにキラリと光る『りゅうのひげ』。
新潟の新たな味覚として期待が高まります。