新潟県内でもクマの出没が相次ぐ中、新潟県猟友会などが独自の試験を設けて、市街地での『緊急銃猟』に対応できるハンターの育成に力を入れています。

【受験者】
「動いた時が難しいんさ、獲物が動いた時が」

新潟市西蒲区の射撃場では23日、県猟友会に所属するハンターたちが射撃の練習をしていました。

鳥獣保護管理法(鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)の改正によって市街地での発砲が条件付きで認められるようになり、新潟県内でも10月21日に緊急銃猟が初めて行われました。

緊急銃猟では、弾が飛び散る散弾銃よりも“威力の強い”ライフルなどが用いられますが、新潟県などと協力して県猟友会では、緊急銃猟ができるハンターを育成する独自の試験を行っています。

【新潟県猟友会 池田富夫 会長】
「緊急銃猟の場合は外しては困る。いわゆる百発百中の技量を持っていないとだめですよと」

求められるのは一発でしとめる腕前で、試験では50m先に置かれた直径23cmほどの的を狙い、10発中8発を的の黒い部分に当てると合格です。

9月の法改正を受けて今秋から始めた試験は、今回が3回目。
これまで80人ほどのハンターが合格しているそうですが、かなり厳しい試験です。

【試験合格者】
「なるべく撃ちたくはないんだけど、被害が出る前に何とかしなきゃと」

【新潟県猟友会 池田富夫 会長】
「できるだけ協力してもらうようにして、検証を通してやっていきたい」

新潟県猟友会は、緊急銃猟で活躍できる人材を今後も育成したいとしています。