活性化とともに進む地価の高騰。
住民の懸念に、地元・妙高市の城戸陽二市長は「開発は千載一遇のチャンス」と期待したうえで、こう話しました。
「地価がほどよいレベルで上昇していくということになれば、また新たな事業のチャンスもそれぞれの方にも生まれていくわけなので、そこは全てをマイナスとは捉えていません。ただ一方では、一定の法とか規則範囲内で開発をしていただく」

妙高市では今後、行き過ぎた開発を防ぐためにも、企業と地元が協議できる組織を作り、共存の道を整えていく方針です。
地元の懸念に対し、ペイシャンス・キャピタルグループのケン・チャンCEOは…
「ニセコと白馬との違いというか、いろいろ先にやってましたから、修正できるところは修正したいと思っています」
ケン・チャンCEOは開発による地価や物価の上昇は想定されるものの、地元のホテルや民宿にも宿泊客が増え、プラス面が大きいと話します。

ペイシャンス・キャピタル・グループ ケン・チャンCEO
「こういった地方の創生、地方へのこういう投資をしていかないと、どんどん寂れて、どんどん若い人も大都市に引っ越していなくなるということは非常に寂しいことですから。(地元を)ちゃんと一緒に巻き込んで手伝ってもらうとか、お仕事をやっていくとかという考えが、今回の大事な我々の課題」
ニセコでは一時のような物価高騰は収まりつつあるようです。
増えるインバウンドと根付いていた住民の生活。妙高で進む大規模開発の狭間で共存のあり方が問われています。