実は修さん、能登半島地震の前日に会社を定年退職していました。

【妻・有美さん】
「退職に向けて少しずつ、やっぱりお金かからないように…。お金のかかることは先に、っていうふうに準備していて。まさかね家を建てるなんてさ、思わないよ」

年金暮らしになった途端に自宅は被災。
中古のマンションや中古の家を買うという選択肢もありましたが、立松さん夫妻は、同じ場所での自宅の建て替えを決断しました。

【修さん】
「結局中古のマンションであれば、また後で大規模修繕なりなんなりといろいろかかるし、中古の家ということになれば、また地震が起きればまたそこは今度はどうなるかわかんないし…。どうせわかんないんだったら、自分たちの気に入った家、小さい家を建てるか、っていうふうに最終的に決めた」

土地の売却も今は期待出来ないことや、住み慣れた場所での生活をしたいことなどを総合的に判断し、同じ場所での建て替えを決め、4月に公費解体を申請しました。