今、新潟県内では、病気と闘う子どもと家族のための施設が、オープンに向けた準備を進めています。
【ドナルド・マクドナルド・ハウスにいがた 稲川欣也さん】「我が家のようにくつろげる第二の家を患者家族に提供している」

現在全国11か所にある『ドナルド・マクドナルド・ハウス』。病院と自宅の行き来で精神的・経済的に大きな負担が強いられる家族を支援し、入院中の子どもと家族団らんの時を持つことができる施設です。こうした施設は「家族にとってありがたい」と田所さん夫妻も感じています。
【田所邦子さん】「すごく助かると思います、こういうのがあると。」
【田所隆さん】「ちっちゃい子どもの兄弟がいると喜びそうな建物だし…」
【ドナルド・マクドナルド・ハウスにいがた 稲川欣也さん】「病院ではなかなか出来ない、例えばハウスでお母さんの作ったご飯を食べたり…。家族にたくさん甘えてほしいなと思う。ご家族には少しでも気持ちの重電や切り替えをしていただけるように、ボランティアの皆さんと協力してサポートしていきたいと思っている」
来年は侑也さんが亡くなって10年。そして雅也さんも20歳を迎えます。家族にとって節目の年となります。
【田所隆さん】「テレビに出るよって伝えました。喜んでいます」
【田所邦子さん】「今井先生と会っている時も、侑也がきっと近くにいるんだろうなと思いました。朝出る時に『一緒に行こうね』と言って行ったので…」
【12歳の時に撮影した侑也さんの動画】「8年後の自分へ…」

【田所雅也さん】「まず最初は『ありがとう』って伝えたくて、『今、自分はあのころと比べてどのくらい変わったよ』とか、『バレーも続けてそのまま全国大会まで行ったよ』って言いたい」
【田所隆さん】「20歳の時に一緒にお酒飲んだりできると思っていたのですが、今年ちょうど雅也が20歳になるので、侑也もいたら一緒に飲めたんだろうなと思いながら、それを楽しみに…。これからも見守っていてほしいな」
『侑也はいつも近くで家族を見守ってくれている気がする』。両親はそう話します。