自民党と国民民主党は、来年度の税制改正で焦点の一つ「年収の壁」の引き上げをめぐり、協議を行いました。国民民主党が178万円への引き上げを求めるなか、一致点を見いだせたのでしょうか。

午後、国会内で会談した自民党と国民民主党の税調会長。最大の焦点は、国民民主党が看板政策に掲げる「年収の壁」の引き上げです。

国民民主党 玉木雄一郎 代表[先月26日]
「いわゆる『103万(円)の壁』を178万円を目指して引き上げる。これをしっかり守っていただけるかどうか、確認をいたします」
高市総理
「3党合意でのお約束ですから、様々な工夫をしながら、しっかりと一緒に関所を乗り越えてまいりましょう」

所得税が生じる「年収の壁」は、今年から160万円となっています。

政府・与党は、来年度の税制改正で「基礎控除」と「給与所得控除」の最低額を消費者物価の上昇率をもとに引き上げる方針で、それぞれ4万円ずつ引き上げる方向で調整しています。

その場合、「壁」は168万円へと引き上げられることになりますが、自民党の小野寺税調会長は…

自民党 小野寺五典 税調会長
「178万(円)を目指して引き上げていくということが合意になっておりますので、私どもこの合意に向けて誠意をもって対応していきたい」

178万円に向け、さらなる上乗せに含みを持たせていました。

ただ、きょうの協議が終わったあと、具体的な金額については明らかにされませんでした。

国民民主党 古川元久 税調会長
「引き上げ幅とか、あるいはどこまで対象になるとかですね、まだまだやっぱりこれは、議論を続けていかなければいけない」

両党は来週、改めて協議する予定です。