「人生が一変してしまうのでドライバーさんも加害者になってほしくない」

2018年、新潟市中央区の信号機のない横断歩道で上野仁恵さん(72歳)は、買い物の帰り道に車にはねられ、骨盤骨折や耳の鼓膜が損傷するなどの重傷を負いました。
その時の衝撃で、事故瞬間の記憶はないといいます。

「ほぼ渡り切るところで、はねられたと聞いています」
「車が来るとかそういう感覚は全くなく、気付いた時は病室で手術の後でした…」

およそ5年たった今でも完治せず、膝には痛みや強張りがあり、事故前のように歩行するのが困難になっています。

「リハビリに行って今の状態を維持する感じ。少なくとも事故前の体にはもう戻れないです」

事故後に聞いた話では、ドライバーは合流する車に気をとられ、「横断歩道を渡る上野さんに気づかなかった」ということです。

【上野仁恵さん】
「ドライバーの意識を改善しない限り、なかなか事故は防げないと思う」