※會田美喜さん「棟方志功さんはいっぱい考えて、描くときは速いので、紙も墨も絵の具も大量に使うそうで、(制作を)妹が窓の隙間から見ていて『棟方さんは紙を無駄遣いする』と(親に)言ったそうです。知らないっていいものだね」

會田さん一家と生涯、親密なつきあいをした志功。つがる工芸店を父・相馬が開業したときは全面的に支援していて、包装紙のデザインを担当し、ねぷたや岩木山など郷土色溢れるものに仕上げました。

※會田美喜さん「迫力ありますよね」

會田さんの生家「つがる工芸店」の包装紙

また、相馬を支部長にした日本民藝協会青森県支部が結成されたさいは、迫力溢れるコイの絵を描き発足式の会場に飾っています。

その後も、相馬とともに手仕事で作られた庶民の日用品に美的な価値を見出す民藝運動を普及するため青森県内で幾度も講演しました。当時の貴重な音源が残されています。