※棟方志功(1972(昭和47)年8月5日)「民藝はやるものではない。おのずからその方に生まれつつ、育てられつつ、我々の心と命と魂を大きくする思いこそ、民藝ではないかと思います」

自らの原点と、そこから生まれる美を大切にした志功。こうした志功の美意識がつまった作品として會田さんが大切にしているのが16歳のときモデルになったこの板画です。そこにはくり返し、自分がモデルに起用されてきた理由が現れているといいます。

※會田美喜さん「津軽の顔は、丸顔で目が大きくて丸い。それがきれいだったのかな。棟方志功さんの頭のなかには、津軽の女の人の顔がいつもあったのかと思います」

世界で評価された棟方志功の芸術は、ふるさと・青森を思い、描き続けたことが原点となっています。

棟方志功が制作した弘前ねぷた「ねぶたの後ろ姿の寂滅の世界。私の仕事の根源になっている」“常識と180度違う”晩年青森ねぶたの制作を構想するも実現せず【生誕120年・板画家 棟方志功】#2