3月、静岡県で行われる全日本少年春季軟式野球大会に出場する青森市立浪岡中学校野球部です。


部員はわずか9人ながらも初の全国大会へ、支えてくれた地域への感謝を胸に戦い抜きます。


外はまだ雪が降り続く中、浪岡中学校野球部の選手たちが平川市のひらかドームで練習に打ち込んでいました。

※浪岡中野球部・中山道伍主将(2年)「今は順調にみんなが協力し合って練習に取り組んでいます」

この日は久しぶりに土の上での練習。全国大会まで1か月を切ってこの時期、貴重な機会ですが、選手たちの数が少し寂しいように感じます。それもそのはず。

※野球部「1、2、3、4、5、6、7、8、9!浪岡中野球部です」

2年生7人、1年生2人の合わせて9人。文字通り「浪岡中ナイン」です。他校との合同練習で実戦形式のメニューでは、選手たちが守備に就くと…。ベンチには監督しかいません。

※就任10年目の鈴木陽監督「自分たちの練習だけではランナーが付いた実戦練習ができない。人任せにすることができないので、9人全員が主役のつもりで試合に臨むように声掛けしている」

それでもマウンドを任されるエースの須藤康太郎選手は少人数だからこそ、よりコミュニケーションが取れると意に介しません。

※須藤康太郎選手「この9人がしっかりそろえば、そろっているからこそ試合でもいいプレーができる」

その言葉を裏付けるように新チームは結成以来28連勝。2022年8月に東北新人県予選を制しました。その選手たちが大切にしているチーム像があります。

※須藤選手「いいこととか学校生活とかをしっかりやって他の人からも応援されるチーム」