その取り組みが実を結び、こちら、レストラン御幸(みゆき)ではなんと黒石のご当地グルメ・黒石つゆやきそばを出汁を変えるなどして提供。

このほかにも、厚揚げスープカレーをカフェが販売するなどいまでは、黒石市内の9店舗がビーガンに対応しています。

※黒石市観光課 村上伸江 課長補佐
「インバウンドが徐々に復活してビーガンの方が実際に訪れているようなので、食の制限で訪日をためらっている外国人などにも対応できるよう、旅行商品としての販売も考えているので、認知してもらうためのプロモーションができれば」

いち早く、ビーガンに取り組んだ旅の宿斉川は、いまは大きな手ごたえを感じています。

※宿泊客は
「きょうは湯豆腐ばっかりかなと思ってたんですけど」

千葉県から訪れたこちらの女性。体に優しい料理が食べられる温泉宿を探すなかで、斉川の存在を知りました。

※宿泊客は
「体にいい色とりどりのおいしいものをこんなに出していただいて体も喜んでいると思います。こういうものを出してくれる黒石に(多くの人が)来てくれるといいですね」

ビーガン料理で客を笑顔に。斉川さんは、試行錯誤をしながら地場産品を扱ううちにあらためて、黒石の食材の魅力をそして、その可能性に気付いたといいます。

※旅の宿斉川 斉川蘭子若女将
「ベジタリアンやビーガンの御膳はなかなか少ないと思っていて、これからいろいろなメニューや一汁一菜の提案。そういうチョイスがあれば、すごく旅行する人はいいのではないか」

近年、需要が高まるビーガンに対応することは、新たな観光客の呼び込みにつながり、これからの賑わい作りに一役買っていきそうです。


※河村キャスター
カレーにココナッツミルクなど、ビーガン料理ではありますが、純粋に食べてみたい料理が多くて、面白かったです。黒石市は1月28日から1泊2日国内旅行者向けのモニターツアーでビーガン料理教室などを開き、2024年度からは観光とビーガン料理を楽しめる旅行商品の販売も企画しています。さらなる広がりに期待したいです。