クマの目撃や被害が急増している青森県黒石市で緊急の対策会議が開かれ、リンゴの収穫時期を迎えるのを前に「箱わな」を増やすことが報告されました。

会議で黒石市は、今年度のクマの目撃情報が21件、農作物が食べられる被害は22件の合わせて43件となっていて、41件だった2023年度を上回り、これまでで最も多くなっていることを報告しました。

また、これから本格化するリンゴの収穫の時期を控えて、「箱わな」3基と「わな」の動きを知らせる機器の購入を決めたことを伝え、改めてクマが出没した場合の連絡体制を確認しました。

黒石市農林部 佐藤久貴 部長
「リンゴの収穫が本格的になってくる中で、的確な対応が必要であるので、関係機関と共通認識のもと対応していく必要がある。これからの対応がより一層重要になってくる」

黒石市ではクマの緊急狩猟マニュアルの作成を進めていて、他の市町村を参考にしながら11月までに完成させたいとしています。