「物じゃないところに意味を感じてくれた」被災者の支援と感謝のことば

城戸理加さん
「(震災後)福島の方から沖縄に避難してくる方が結構多かったんです。(夫が)『すぐに自分は弁当を無償提供したいんだ』と。『それは、すごく素晴らしい』となった。困っているだろうから、食べ物で少しでもお役に立てればっていう気持ちでやっていたんです」

“人とつながっている、独りじゃない”とつづられた手紙。
支援した方から寄せられたのは、お弁当のお礼だけではなく、知り合いのいない土地に来ている中で、毎日弁当を届けてもらうということで人とのつながりを感じて助けられたという声だった。

城戸理加さん
「感動しちゃいました。物じゃないところにすごく意味を感じてくれたんだなって。逆にありがたい」

城戸さんは、目頭を熱くさせながら当時を振り返った。夫・伸一郎さんから見た妻・理加さんの人柄はー。

夫・伸一郎さん
「東北の女性は強いとかって言いますよね。和をもって丸くしてくれるっていうか、お客さんに対してもそうだし、お母さん感は常ににじみ出ている部分はありますね」

城戸さんは、これからも弁当で人々に幸せを届けていく。

城戸理加さん
「単純に、青森のものっておいしいから広めたいっていう気持ちもありますし、食材を通して“青森イズム”を伝えたいような気はします」

沖縄に移住して20年以上が経過し、青森より長く住むこととなった城戸さん。これからも青森に貢献できることは、『まだまだあると思います』と語気を強めた。

青森テレビ「わっち!!」月~金曜夕方4時25分
「Turning Point」2024年7月16日(火)放送回より