相次ぐクマの出没を受けて国に緊急要望です。
北海道、東北、新潟の知事が集まった会議が青森県むつ市で開かれ、人の生活圏にまで出没範囲を広げているクマへの対策強化を協議しました。
連日目撃されるツキノワグマ。
青森県では捕獲数が766頭に上り、過去最多となっています。
東北各県でも人里へのクマの出没が相次いでいて、6日は北海道と新潟の知事も加わった会議が開かれ、クマ対策について意見が交わされました。
この中で、秋田県の鈴木健太 知事は、人を怖がらずに市街地まで行動範囲を広げているクマが増えているとして、広域で連携して被害防止の対策を講じる必要があると指摘しました。
秋田県 鈴木健太 知事
「ここでちゃんとした頭数管理であり、緩衝帯の整備など被害防止というものを本当に抜本的にやらないと。(秋田でブナが豊作予想の来年)この1年間でなんとか準備していかないと、またこういうことに全国的になる」
また、会議では狩猟免許を持つなど専門知識がある自治体職員を確保するための環境整備や、クリなどクマを引き寄せる木が空き家にある場合に、伐採を進められる制度の検討など、国への緊急要望がとりまとめられました。
青森県 宮下宗一郎 知事
「通常のことではないことが東北・北海道の中で起こっているということ。国にこの課題感を共有していただくためにも、やはり通常の要望ではなくて、緊急要望にするというのは非常に重要」
緊急要望については、ただちに国に対して行い、早急なクマ対策を求めていく方針です。












