「優先順位が違う」足が不自由な人が快適に食事するために必要なのはー
足が不自由な人に、外食する際に気にしている点を聞いてみました。

足が不自由な人
「足が上がらないからどうしてもつまずくね…」
車椅子を利用している人
「車椅子用トイレがあって、入口に段差がなくて、駐車場から入口までの距離が近かったりっていう優先順位が、多分普通の人とはちょっと違う」
車椅子を利用している人
「フードコートはわりと行きやすいんですよ。車椅子ってスペースが必要なので。ちょっと手狭なところだとちょっと困るかな…」
チェックするべき点が、いろいろあることがわかりました。

小野寺紀帆アナウンサー
「青森市桂木に来ています。隣は青い森セントラルパークです。今回紹介するのはこちら【桂木キッチン】です。早速行ってみましょう」

青森市の住宅街にある【桂木キッチン】は、2024年3月にオープンしたカフェです。地域交流の場として作られた「ふらっとタウンYORIMICHI」にあり、敷地内にはデイサービスや老人ホームもあります。

小野寺紀帆アナウンサー
「車椅子を利用する人が多いということを想定していることもあって、段差が全然ないです」

駐車場からお店までは段差がないので、楽に移動することができます。
小野寺紀帆アナウンサー
「店内はとても広々としているので、車椅子の移動も楽にできます。そして、テーブルに車椅子1台分がすっぽりと入るので、このまま食事を楽しむこともできます」


通路の幅も広いので、普段から車椅子利用の方やベビーカー利用の家族連れも多いそうです。机や椅子も動かせるので、席に着くのも簡単です。

トイレへの動線が少し狭いですが、敷地内のデイサービスにあるバリアフリートイレを案内してくれるなど、連携があるので安心です。

オープンから3ヶ月。
【桂木キッチン】には、様々な年齢層のお客さんが県内各地から訪れています。
蛯名佳那子 店長
「幅広い年齢層の方、小さなお子様からご年配の方までが気軽に集えるような場所、そして地域の皆様とも交流をして、みんなで集える場所をつくりたいなと思いまして、この店をオープンさせました」

小野寺紀帆アナウンサー
「車椅子に座ったときでも、商品を目線の高さで見ることができたので、選びやすいなと思いました」
蛯名佳那子 店長
「段差がないので、車椅子の方は“いやすい”と言ってずっといれくれますね」


人と人とが集まって、心も体も健康になれる。そんな場所を目指していると感じました。多くの人に寄り添い、ゆっくり食事を楽しんでほしいという【桂木キッチン】。気になる料理は、メイン料理と副菜を2種類選べるプレートのセットです。

小野寺アナが注文した「Aセット」は、メインのおかず+副菜2種類で1100円。じっくり煮込んだサバ味噌や常時12種類以上ある副菜で栄養バランスもボリュームも満足なメニュー。果たしてそのお味は…

小野寺紀帆アナウンサー
「(サバ味噌は)味噌のうま味がギューッと濃縮されていて、まろやかな味わいですね。サバの脂とちょうどよく合うんですね。
続いて、ブロッコリーのから揚げ。珍しいメニューですよね。しょうゆベースの味付けなんですけども、煎りごまとすりごまがたっぷり使われているので、ごまの風味が豊かです。揚げることでブロッコリーの甘さも引き立っていておいしい!」


【桂木キッチン】は、席の予約はできないのでご注意ください。
続いては、バリアフリーの取り組みを始めたコーヒー店を紹介します。