水俣・八代では地震から“数分以内”で津波が到達
このような断層は熊本県にも…。

東北大学災害科学国際研究所 遠田晋次教授
「地震が起きてすぐに来る津波は“日奈久(ひなぐ)断層帯”や“雲仙(うんぜん)断層群”。例えば日奈久断層帯。八代海に面している水俣(みなまた)・八代(やつしろ)などは(津波の到達が)数分以内」

その津波の高さについて熊本県の想定では、雲仙断層群でM7.1の地震が発生した場合、熊本県内で最大1.4m。また、日奈久断層帯でM7.9の地震が発生した想定では、最大で1.2mといずれも津波警報のレベルです。
熊本地震の後も「地表のずれ」が拡大している日奈久断層帯。その動きは横にずれるタイプで、今回、海底が隆起するほど大きく縦にずれた能登半島の断層に比べて津波の規模は大きくないとみられていますが、津波の原因は断層のずれだけではないと専門家は指摘します。
