「塩谷に責任を…」暗躍する森元総理。安倍派幹部の処分の行方は?

収支報告書の訂正作業が一段落し、自民党では安倍派、二階派の裏金疑惑のある議員に対し、党幹部によるヒアリングが行われ、全議員へのアンケート調査も実施されている。
野党、そして国民が求める、いつ、誰が、なぜ、この収支報告書への不記載を指示したのか。その全容解明と再発防止のための法改正が今国会で進むことを期待したい。
疑惑のあった派閥幹部らへの説明を「納得しない」人は89%にものぼる。自民党支持層に限っても81%と、圧倒的多数の国民は納得していない。

派閥幹部らはどう責任をとるのか。
安倍派幹部の責任論が浮上してから、“暗躍”しているのが安倍派のかつてのオーナー、森喜朗元総理だ。
関係者によると、麻生副総裁や茂木幹事長らと会談し、こう要求したという。

「塩谷座長に責任を取らせて辞めさせて、他の安倍派幹部はどうにか許してあげてほしい」

幹部の中には「役職を辞任したのだから…」と、これで責任を取ったのだ、と本音を語る人もいる。安倍派の中堅・若手の中からも「政治家自らが自分の責任について判断すべき」との突き上げが起こるが、彼らが自ら決断する気配はない。

自分たちが判断しないなら、離党勧告処分など自民党が処分を下すべきかどうか。

「処分すべき」と答えた人は65%。自民党支持層に限っても、およそ半数にあたる47%が「処分すべき」だと回答している。