「犯罪に対する意識が薄かった」“闇バイト”の報酬60万を借金の返済にあて
宅配業者の格好をした共犯者2人やほかの共犯者とともに現場の店舗兼住宅に侵入、犯行に及んだ。そして被告は、犯行後の当日に10万円、新幹線で地元に帰った後に50万円の計60万円を報酬として受け取ったという。
ー 報酬のお金はどうしましたか?
40万円は友人Bに返して、消費者金融にかけている分などすべて借金の返済にあてました。
― 事件のニュースはいつ見ましたか?
事件当日に見ました。怖かったけれど借金を返さないとと。
― 捕まるまでどんな気持ちでしたか?
罪悪感と現場の店舗兼住宅の住人に「息子が大変なことに、お前ら殺人罪だ」と言われたことが頭から離れなくて、捕まってしまうのではと。
現在、犯行について反省しているかという問いに対して「はい」と答えたうえで、次のように話した。
「12月に闇バイトに2回目の応募をするときに母親に頼むべきでした。普通のバイトでは間に合わないと謝罪するべきでした。闇バイトを調べてしまったことや友人に迷惑をかけていることが後ろめたく、相談しづらくなっていました」
被害者の方に対して思うことをたずねられると、被告は震えた声で言葉を絞り出しているようだった。
「息子さんに対しては、自分たちのせいで自分の意志で動けず、会話もできない、退院できたとしても重い障害をかかえることになってしまって、申し訳ございません。ご両親に対しては、ずっと続けてきた店舗を閉店せざるをえなかったこと、親にとって自分の子どもが大切だということを認識し、大切な家族が傷ついているところを見せてしまって本当に申し訳ありません」














