同じスタートラインに立てない子ども

山本恵里伽キャスター:
徒競走で、真ん中の子どもだけスタートラインが違うイラストがあります。

News23 垣田友也ディレクター:
これは貧困の影響をイメージにしたイラストです。塾や予備校に行けなかったり、おしゃれな服がなくて友だちに誘ってもらえないことがあって、勉強でもプライベートでも最初から不利な状況に追いやられている状況を示しています。

こういうイラストを見ると、「120%の力で頑張ってみろ」と言う方もいると思うんですね。確かにそれで追いつき、追い越せることもあると思います。ただ、問題はこういう最初から不利な状況が小学校・中学校・高校・大学受験とずっと続いていくと思うので、それは非常にしんどいんじゃないかなと思います。

企業が支援イベント「やりたい人すぐ集まった」

山本キャスター:
もう1つのイラストには「平等」と「公平」と書かれています。「平等」の場合、身長の低い子どもは試合を見ることができないけれども、「公平」の場合、ケアがあれば見ることができるというイラストです。

垣田ディレクター:
もちろんこういう「平等」も大事ですけれども、「公平」の図のように特に手助けが必要な家庭はあるわけで、大きい対策でいうと国や行政の仕事になってくるとは思います。ただ、社会の一員である大人も何かできることはあるんじゃないかなと思っています。

今回、取材した2つの企業のイベントは、両方とも社員の発案で「一緒にやろう」という仲間を募ったらすぐ集まったようです。実は子どものために何かしたいと思っている方はたくさんいるんじゃないかと思っていて、今回の放送がきっかけでちょっと行動に移すきっかけになったらすごく嬉しいなと思います。